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2019/11/23
成人式の振袖選びをもっと楽しく!〜振袖の柄に込められた意味〜
成人式の振袖選びには行かれましたか?
たくさんのデザイン、色がある中から一つに絞るのはとても難しいですよね。
振袖に描かれている綺麗な柄。
実はそれぞれにしっかりと意味があるんです。
柄に込められた意味を知って、振袖選びをもっと楽しくしましょう。
【「鳥」の柄の意味】
◯鶴
鶴は千年、とよく知られているとおり、長寿や生命力の豊かさの象徴です。
鶴の柄は縁起がよい文様、「吉祥文様」のひとつに数えられていて、成人式はもちろん、婚礼などおめでたい場に着用する振袖に好んで使われています。
◯鳳凰(ほうおう)
鳳凰は中国に古くから伝わる伝説の鳥で、天命を受けて天下を治める聖天子の訪れとともにこの世に現れることから、平和と幸福のシンボルとされています。
鶴と同じく、空を舞う姿がとても優美な鳳凰は、日本では飛鳥時代から着物の柄として好まれてきたそうです。
【「花」の柄の意味】
◯牡丹(ぼたん)
中国では「百花の王」と呼ばれている牡丹は、豊かであでやかな外観のとおり「富貴」や「豪華」「幸福」といった意味が込められています。
また、花弁が開いた状態では花びらが何重にも重なってふっくらとした印象ですが、つぼみの段階ではかなり小さめなので、「大きく美しく成長する」という意味もあるそうです。
◯桜
日本の花といえばやはり桜ですよね。
芽生えの季節である春の花であることから、おめでたい日や晴れやかな舞台に好んで使われています。
桜は咲き始めるとあっという間に満開になるので、豊かさや繁栄のシンボルでもあるんです。
「これからの人生が豊かなものでありますように」という願いを込めて、成人式の振袖の柄に採用するケースも多いそうです。
【「縁起物」の柄の意味】
◯御所車(ごしょぐるま)
御所車とは、平安時代に貴族が乗っていた牛に引かせる牛車のことです。
華やかな平安文化を象徴するような雅やかな乗り物で、現在でも大きなお祭りなどで見かけます。
特に御所車にたくさんの花を積み込んだ「花車」は、幸せを運んでくる縁起物とされていますよ。
◯熨斗文(のしもん)
熨斗文とは、本来はアワビの薄切りを乾燥させた物のことで、祝儀や進物のような引出物に添えたことから縁起物のひとつに数えられています。
後に文様化されたものは美しい流れのある柄付けで、涼やかな印象を与えるところが魅力です。
熨斗文にはたくさんの人から受けた祝福を、まわりの人と分かち合うという意味が込められていますよ。
◯宝づくし
名前のとおり、いろいろな宝物を文様にして振袖の中にちりばめた、おめでたさいっぱいの柄です。
欲しい物が何でも手に入る打ち出の小づちや、災いから身を隠せる隠れみの、たくさんの知恵を授けてくれる巻物など、ひとつひとつの宝物に異なる意味が込められています。
他にもたくさんの柄と意味がある振袖。
意味を知って選ぶとより一層、振袖に愛着が湧きますよね。
人生一度の大切な記念日の着物、ご家族やご自身の願いや想いを込めた一着を選びましょう。
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