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2019/12/03
成人式に備えよう!〜振袖の簡単な脱ぎ方〜
振袖を着るときは美容室や着物屋さんで着付けをしてもらう方がほとんど。
終了後もお店にお願いしてあれば大丈夫ですが、振袖を脱ぐのはご自分でやられる方もいらっしゃるのでは?
とても繊細な振袖は、脱ぐ時も丁寧に扱わなければいけません。
大切な振袖をすんなりと上手に脱げるように、今回は振袖の脱ぎ方や脱ぐ前の準備などをご紹介します。
【振袖を脱ぐ場所は?】
◯広くて清潔な場所
生地にダメージを与えずに振袖を脱ぐには、広くて清潔なスペースを確保することが大切です。
特に広さに関しては、あまり気にしない人が多いですが、脱いだ振袖や帯を次々にハンガーに掛けていくとだんだんとスペースが狭まり、身動きが取りづらくなってしまいます。
出先で脱ぐ場合は、振袖を広げてたたむスペースが必要なので、縦横2メートルほどある広い場所を選びましょう。
具体的には畳敷きの和室がベストですが、広くて平らな場所であれば会議室やレンタルスペースなどでも大丈夫です。
【振袖を脱ぐ前の準備は?】
◯衣装敷をひいておく
衣装敷(いしょうじき)とは、振袖等に着替える時やたたむ時に使う着物専用の敷物です。
衣装敷を下にしいておけば、慣れない脱ぎ方でも振袖の裾に汚れ・ホコリ等が付く心配がありません。
◯リップなどはティッシュオフ
脱ぐ作業の間に口紅やグロスが振袖に付いてしまわないように、口元をティッシュでぬぐって、できるだけ口紅をオフしておきましょう。
◯着物ハンガーを準備する
振袖の着付けでは、様々なひもや小道具が使われています。
帯をほどいたら帯をハンガーにかけたりと、少しずつハンガーにかけながら脱いでいった方が、スペースを広く取らずに済みます。
手が届きやすい場所に着物ハンガーや小道具をかけるハンガー数個を準備しておきましょう。
◯手を洗うか、綿手袋をつける
振袖の脱ぐ前には、必ず手を洗いましょう。
手汗や手垢が振袖に付くと、その部分がカビや皮脂汚れの黒ずみ等の原因となることがあるためです。
また手を洗った後にはハンドクリーム等を塗るのもNG。
指輪をしている場合には、すべて外してから振袖を脱ぎます。
また長いジェルネイルやネイルアクセサリーをしていたり、爪の形がとがっている場合には、綿の手袋をした方が安心です。
アクセサリーやネイルの先を振袖の生地にひっかけてキズになると、専門店でも元に戻すことができません。
【振袖の脱ぎ方】
1. 帯の一番上の帯締めをほどいて、帯揚げも取ります。
2. 帯の形を整える帯枕(おびまくら)を使っている場合には、帯枕の紐をほどきます。
3. 帯の飾り結びをしている場合には、三重仮紐(かりひも)をほどきます。
4. 結び目が体の前に来るように帯を時計回りに回し、飾りヒダ等を取ります。
5. 帯の結び目をほどき、帯をはずします。
6. 腰紐や伊達締め(だてじめ)等をほどいて、振袖を脱ぎます。
7. 長襦袢の紐をほどいて、長襦袢を脱ぎます。
8. 肌襦袢・腰巻き等をはずして、洋服に着替えます。
※帯の飾り結びの形によっては、仮紐が前側から外せない・結び目が前に回せないことがあります。
この場合には、仮紐・帯の結び目は背中側からご友人やご家族にほどいてもらいましょう。
しっかりと手順を踏めば、振袖に慣れていない方でも簡単に脱ぐことが出来ますよ。
成人式の一日を彩ってくれた振袖、ゆっくり丁寧に扱ってあげてくださいね。
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