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2020/11/21
11月11日は勉強会の日。時代にあわせて貸衣裳店もアップデート
こんにちは
11月11日と聞くと何の日を思い出すでしょうか?
ちなみに私はポッキー&プリッツの日です。
最近知ったのですが、11月11日は一年でも
特に記念日が多い日なんだとか。
チンアナゴに立ち飲み、サッカー、いい出会いの日…
46もこの日だけであるそうです。
ちなみに当店では定休日を利用した勉強会の日でした。
テーマは「SDGs(エスディージーズ)経営と持続可能な
組織づくり」という聞くだけでいかにも難しそうな内容。
なんでもSDGsとは国連に加盟している193か国が
2030年までに達成しようと掲げた目標のことだそうです。
貧困や飢餓といった問題から、環境問題やエネルギー、
更にはジェンダーや働きがい、パートナーシップといった部分にまで
こういう風に良くしていきましょうと詳しく取り決められています。
スターバックスとかだとストローを繰り返し使える素材に変えたり
コーヒー生産者を支援したりと行っています。
今後はそういった、何をどこから仕入れてどんな風に取り組んでいるが、
お店を選ぶ基準になるのだそうです。
どうせ買うのなら環境にも人にも良いものを、というのは
確かに少し浸透してきましたね(価格が全ての時もありますが)
そんな時代が来るとなると、カネマタで出来ることなんて
かなり限られるのでは…と少し不安に。
(仕入れは京都で厳選していますがそれぐらい)
ですが講師の方いわく、
手入れをして繰り返し使う”レンタル”という仕組みは
ごみを減らすことに繋がり、
”着物”を取り扱っているということは
日本の伝統文化、さらにその仕入れ先の雇用まで
守っていることに繋がると言えるのだとか。
こう聞くと遠い国際的な問題かな~と思っていたのが
身近に感じられますね。
個人的に印象的だったのは”ジェンダー平等”についても
カネマタは関われていることでした。
どこにそんな要素が?と思ったのですが、
年に一人、二人ほど”女の子でも成人式で男性用の袴が着たい”という
お嬢様に性別を問わず紋付袴をご用意してきたことが該当するのだとか。
本来であれば、最高礼装としては振袖が正しく、
着るご本人様だけの問題ではありませんが
基本はお嬢様の意思を優先させていただいています。
店側の責任としてはそれでいいのかと問題ではあるですが、
ジェンダーやマイノリティの面ではささやかながら
お役に立てているのかもしれません。
講師の方も昔はスカートを一枚も持っていない女の子だったらしく
そんな選択肢があるだけで、救われる子がいるかもしれないと
聞くと、少し嬉しく思いました。
守るべき伝統をどこまで守るのかはよく聞く問題ですが、
時代に合わせて貸衣裳店も新しくアップデートしていきたい
と思う勉強会となりました。
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