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2025/06/05
卒業式の袴の着付け、どこに頼む?予約のコツと失敗しない選び方を着物のプロがお教えします!
卒業式、それは新たな門出を祝う大切な一日。
凛とした袴姿で迎えたいけれど、「袴の着付けって、どこでお願いすればいいの?」「自分でできるものなの?」と、期待とともに不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に、普段着慣れない和装だからこそ、着付けの準備は早めに、そして慎重に進めたいものですよね。
この記事では、そんな皆様の疑問や不安に一つ一つお応えしながら、卒業式の袴の着付け場所の選び方から、美容院予約の具体的なコツ、当日の注意点まで、年間約250組の卒業式をサポートさせていただいているカネマタ衣裳店が、着物のプロの視点から詳しく、そして分かりやすく解説いたします!
この記事でご紹介するお写真は、すべて掲載許可をいただいた、カネマタをご利用くださったお客様の実際の晴れ姿です。
着こなしやコーディネートの参考にしてみてください。
卒業式の袴、どこで着付ける?主な選択肢と心構え
卒業式の袴の着付けには、いくつかの選択肢があります。それぞれの特徴を知り、ご自身やご家族の状況、そして「どんな卒業式にしたいか」という想いに合わせて最適な方法を選びましょう。
プロに任せて安心!美容院や着付け専門店
卒業式の袴の着付けで、多くの方が選ばれるのが、日頃から通い慣れている美容院や、着付けを専門に行っているお店です。
やはりプロの技術は確かで、手早く美しく、そして長時間着崩れしにくいように仕上げてもらえる安心感は何よりのメリットと言えるでしょう。
また、美容院であれば、ヘアセットやメイクもトータルでお願いできる場合が多いのも大きな魅力です。
全体のバランスを見ながら、袴姿にぴったりのヘアスタイルやメイクを提案してくれるでしょう。
したい髪型の写真を、前、横、後ろと、複数の角度から用意しておくと、美容師さんにスムーズに伝わります。
購入・レンタルしたお店で着付けてもらう
袴を購入された呉服店や、レンタルされた貸衣装店で、着付けサービスを行っている場合もあります。
衣裳を決めた時の着こなしやアレンジを知っているスタッフに着付けてもらえるという安心感がありますし、着付け場所まで衣装を持ち運ぶ手間が省けるという利点もありますね。
私たちカネマタ衣裳店でも、愛知県半田市にございます実店舗にて、お着付けを承ることが可能です
ご希望の場合は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
自宅でリラックスして。出張着付けサービス
ご自宅や、場合によってはホテルなど指定の場所に着付け師に来てもらう「出張着付け」という方法も、近年利用される方が増えています。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭や、朝早くから移動するのが大変だと感じる方、また、よりプライベートな空間でリラックスして準備をしたい方には特に便利な選択肢と言えるでしょう。
ただし、支度したい地域によっては着付け師さんが見つからない場合もあります。
また、ヘアセットやメイクに関しては専門外とする方も多いので、どこまでお願いできるのかを事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
自分で挑戦する?セルフ着付けのリアル
費用を抑えたい、または自分のペースで時間をかけて準備したいというお考えから、ご自身で袴の着付けに挑戦してみようと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
最近では、インターネット上にも着付けの手順を紹介する動画や解説サイトがたくさんありますね。
私たちカネマタ衣裳店のスタッフも、日々多くのお着物や袴に触れておりますが、そのプロの視点から申し上げますと、振袖などの着付けに比べれば、袴の着付けは手順が比較的少なく、帯やおはしょりの仕上がりを気にしなくていいので、ご自身でも挑戦しやすい衣裳ではあります。
しかしながら、やはり綺麗に、そして長時間着崩れしないように仕上げるには、ある程度の知識と練習、そして何よりも「慣れ」が必要なのが正直なところです。
特に初心者の方にとっては、思った以上に時間がかかってしまったり、納得のいく仕上がりにならなかったりすることも少なくありません。
以前、小学生のお子様を持つお母様が、ご自身でお子様の着付けを練習されたものの、予想以上に時間がかかってしまい、卒業式直前になって「やはりプロにお願いしたい!」と慌てて着付けを追加されたケースもございます。
時間と手間、そして何よりも大切な卒業式当日の精神的な余裕を考えると、やはりプロの手を借りるのが安心で確実な選択と言えるかもしれませんね。
後悔しない!卒業式袴の着付け場所選び【プロが教える重要ポイント】
プロに着付けをお願いすると決めたら、次なるステップは「どこで」「どなたに」お願いするか、という大切な選択です。
ここでは、長年多くのお客様のハレの日のお支度を見守ってきた貸衣装店カネマタの視点から、着付け場所や美容院選びで後悔しないための重要なチェックポイント、そしてスムーズな予約のためのコツを詳しくお伝えいたします。
最重要!着付けの予約は「いつ」する?激戦必至の卒業式当日
卒業式の袴の着付け予約は、「いつから準備を始めるか」が成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。
特に、大学の卒業式や地域の小中学校の卒業式が集中する特定の日付は、美容院や着付け場所の予約が早い段階から埋まり始め、まさに争奪戦となることも珍しくありません。
例えば、当店があります愛知県知多半島地域では、例年3月19日や20日前後に小学校の卒業式と大学の卒業式の日程が重なることが多く、その時期の美容院の予約状況は大変混み合います。
朝の6時台や7時台といった、比較的余裕を持って準備できる人気の時間帯は、あっという間に予約でいっぱいになってしまうのが実情です。
その結果、やむを得ず早朝の4時や5時から着付けを開始される方もいらっしゃるほどなのです。
(2025年5月末の時点で、2026年3月19日6時台の予約が、当店ですと、すでに埋まってしまいました)
ですから、卒業式の日程が正式に決まったら、できる限り早く、理想を言えば卒業式の2~3ヶ月前、遅くとも1ヶ月前までには美容院や着付け場所の予約を済ませておくことを、私たちは強くおすすめいたします。
また、これは意外と見落としがちなのですが、美容院によっては特定の曜日が定休日(特に月曜日など)になっていることがあります。
その場合、卒業式当日がお店の定休日にあたってしまうと、そもそも予約を受け付けていない(お店がお休みのため)ということもあります。
気になる美容院やお願いしたいお店が見つかったら、まずご自身の卒業式の曜日が、そのお店の定休日に重なっていないかどうかを真っ先に確認することから始めましょう。
着付け場所はどこがいい?「自宅近く」vs「学校近く」
着付けをお願いする場所として、一般的に「ご自宅の近くの美容院」と「卒業式の会場(学校)の近くの美容院」が候補に挙がることが多いでしょう。
どちらにもメリットがあり、どちらが良いかは一概には言えません。
ご自宅近くの美容院を選ぶメリットとしては、何よりも移動時間が短くて済むという点が挙げられます。
特に朝早い時間のお支度の場合、少しでも長く睡眠時間を確保できたり、忘れ物をしてもすぐに取りに戻れたりするのは大きな安心材料です。
また、慣れた地域でリラックスして準備に臨めるという精神的なメリットもあるでしょう。
一方、卒業式の会場(学校)近くの美容院を選ぶメリットとしては、着付けやヘアセットが完了してから会場へ向かうまでの移動時間が短いため、美しい仕上がりのまま式典に臨めるという点が魅力です。
万が一、当日の天候が悪くても、移動の負担を最小限に抑えられますし、着崩れの心配も少なくなります。
どちらの場所にメリットを感じるかは、当日の天候予測や利用する交通手段、お子様の年齢(特に小学生のお子様の場合は、移動の負担が少ない方が良いかもしれませんね)、そして何よりもご自身やご家族にとって、心身ともに負担が少ないのはどちらか、という点を考慮して選ばれると良いでしょう。
美容院選びでチェックすべきポイント7選
卒業式当日の着付けをどこにお願いするかは、その日の満足度を左右する大切な選択です。
信頼できる美容院を見つけるために、予約前にぜひ確認していただきたい、7つの重要なチェックポイントをご紹介します。
1.袴の着付けに対応しているか、そして実績は豊富か:
まず何よりも、その美容院が袴の着付けサービスを提供しているかを確認しましょう。
普段通っている美容院でも、袴の着付けは専門外という場合もあります。
そして可能であれば、過去の卒業式シーズンにどれくらい袴の着付けを手掛けてきたか、その実績もさりげなく確認できると安心ですね。
美容院のホームページやInstagramなどのSNSで、過去の卒業式の着付け例やヘアセットの写真などが紹介されていれば、お店の雰囲気や技術力を知る良い手がかりになります。
どのような仕上がりになるのか、具体的なイメージも掴みやすいでしょう。
2.希望するヘアセットやメイクも一緒にできるか:
袴姿をより一層引き立てるのが、華やかなヘアセットやメイクです。
着付けと合わせて、ヘアセットやメイクも同じ美容院でトータルにお願いできると、移動の手間も省けますし、全体のバランスを見ながら仕上げてもらえるのでおすすめです。
ご自身が希望するヘアスタイルやメイクのイメージがある場合は、それが可能かどうかも確認しておきましょう。
(着付けとヘアセットはやっているけど、メイクはやっていない美容室も増えてきたので、ここも要チェックです)
3.料金体系は明確か(早朝料金・キャンセル料なども含めて):
着付けやヘアセットの料金はもちろんですが、卒業式当日は早朝からのお支度になることが多いため、早朝料金が別途かかるのか、かかるとすれば何時からいくらなのか、という点は必ず確認しておきたいポイントです。
また、万が一、体調不良などでキャンセルせざるを得なくなった場合のキャンセル料の規定についても、事前にきちんと説明を受けておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。
4.所要時間はどれくらいを見込んでおけば良いか:
着付け、ヘアセット、そしてメイクを全てお願いする場合、トータルでどれくらいの時間がかかるのかを事前に把握しておくことは、当日のスケジュールをスムーズに進めるために非常に重要です。
特に卒業式当日は、式の開始時間から逆算して、余裕を持った計画を立てる必要があります。
公共交通機関を利用する方は、事前に発着時間も見て、希望の仕上がり時間を把握しておきましょう。
5.着付けに必要な持ち物リストは、事前に具体的に教えてもらえるか:
着付けに必要な小物類(例えば、腰紐、伊達締め、帯板、コーリンベルトなど)は、美容院や着付けを担当される方によって、必要な種類や本数が若干異なる場合があります。
「帯板はゴムベルト付きのものが良いです」「コーリンベルトの代わりに腰紐をもう一本ご用意ください」など、細かな指定があることも珍しくありません。
予約時や事前の打ち合わせの際に、持ち物リストを具体的にもらい、ご自身で用意するもの、レンタル品に含まれているものをしっかりと確認しましょう。
私たちカネマタ衣裳店の袴レンタルセットには、着付けに必要な基本的な小物は一式含まれておりますが、もし美容院から特別な指定があった場合でも、どうぞご安心の上、まずは私たちにご相談ください。
可能な限り、お客様が追加でご用意する手間がないよう、そしてお困りにならないよう、しっかりと対応させていただきます。
6.「重ね衿」や「半衿代わりのレース」など、特別な装飾は事前に相談を!:
衿元にアクセントとして重ね衿を加えたり、半衿の代わりに可愛らしいレースやリボンを使ったりと、個性的なアレンジをお考えの方もいらっしゃるでしょう。
こういった装飾は、多くの場合、お着物や長襦袢に事前に縫い付けておく必要があります。
そのため、卒業式当日に美容院へ持ち込んでも、その場で対応してもらうのは難しいケースがほとんどです。
「こんな風にしたい」というイメージがあれば、必ず事前に、お衣装をレンタルされる私たちカネマタ衣裳店のようなお店にご相談ください。
どのような準備が必要か、また、縫い付け等の作業が可能かなど、詳しくご案内させていただきます。美容院には、既に準備が整った状態でお持ち込みいただくのがスムーズです。
7.(教員向け)品格と立場に合う仕上がり、そして相談しやすい美容師さんか:
特に学校の先生方は、卒業生を送り出すという大切なお立場です。
華やかさももちろん大切ですが、それ以上に、教え子たちの門出を祝うにふさわしい品格と落ち着きのある着付けやヘアメイクが求められます。
美容院を選ぶ際には、そういった先生というお立場にふさわしい、派手になりすぎず、かつ地味にもならない、絶妙なバランスの美しい仕上がりを得意としているか、過去の事例などを参考に確認されると良いでしょう。
また、先生の年代に近い美容師さんや、落ち着いた雰囲気の美容室であれば、ヘアセットの好みやメイクに関する細かなニュアンス、そして「主役である学生とは異なり、目立ちすぎるわけにはいかないが、きちんとした印象は与えたい」といった先生ならではの微妙なご要望も理解してもらいやすく、相談しやすいかもしれません。
お店のウェブサイトやSNSなどで、お店全体の雰囲気や客層、在籍している美容師さんの世代などもチェックしてみるのも、より安心してお願いできる美容院を見つけるための一つの方法です。
これらのポイントを参考に、ぜひ納得のいく美容院選びをしてくださいね。
実際の小学校の先生の袴コーデまとめは、こちらの画像をタップすると見れます↑
見落としがち?着付け当日と事前の「ここ注意!」ポイント
着付けをプロにお願いする場合でも、事前に知っておくことで当日慌てずに済んだり、より快適に過ごせたりする、ちょっとした注意点があります。
着物に着替える時の服装は「前開き」が絶対!:
美容院で着付けやヘアセット、メイクをしてもらう場合、ご自宅から美容院へ向かう際の服装、もしくはお支度部屋で着替える前の服装は、必ず「前開きのシャツやブラウス、カーディガン」など、頭から被らずに着脱できるものを選びましょう。
これは、ご自身でメイクをされる場合だけでなく、美容院でメイクをしてもらう場合も同様です。
前開きの服であれば、ヘアセットやメイクが終わった後でも、髪型やお化粧を崩すことなくスムーズに着物に着替えることができ、無駄な時間も発生しません。
寒い日のインナー選びは「衿ぐりの広さ」が鍵!:
卒業式のシーズンは、まだまだ肌寒い日も多いですよね。袴の下に暖かいインナーを着込みたいと思われる方も多いでしょう。
ですが、ここで注意したいのがインナーの衿の形です。
肌着の下に保温性の高いインナーを着るのは良いのですが、衿の詰まったもの(例えば、普段使いのクルーネックのヒートテックなど)を選んでしまうと、お着物の衣紋(えもん:首の後ろの衿を少し下げて着ること)を抜いた際に、インナーの衿が見えてしまいます。
これでは、せっかくの美しい襟足のラインも台無しですよね。
もしインナーを着用される場合は、「バレエネック」と呼ばれるような、衿ぐりが大きく開いたデザイン(特に背中側。前後ろ逆に着用してもOK)のものを選ぶと、暖かさを保ちつつ、美しい着姿を邪魔しませんのでおすすめです。
足元の油断大敵!タイツや靴下選びも慎重に:
袴は、歩いたり階段を上り下りしたりする際に、意外と足元が見えるものです。
その際に、袴や履物とのバランスが悪いと、少し残念な印象になってしまうことも。
ブーツをお履きになる場合は、ブーツの色と同系色のタイツや靴下を選ぶと、足元がすっきりとまとまります。
防寒とトイレの際の利便性を考えると、実は太ももぐらいまでの長さがある膝上丈のストッキング(オーバーニーストッキングやサイハイストッキングなどと呼ばれるもの)が最もおすすめです。これなら足元が冷えにくく、かつトイレの際にも着脱が比較的スムーズです。
人気の「白い袴」は「透け」にご注意を:
最近、清楚で上品な印象から、白い袴を選ばれる方が増えています。
とても素敵ですが、白い袴の場合、生地の素材や厚みによっては、中に着るお着物の柄が濃いものだったりすると、光の加減で透けて見えてしまう可能性がゼロではありません。
もし、どうしても透けが気になるという場合は、お着物の上から、さらに白無地で薄手のペチコートを一枚着用するという対処法もございます。
実際にカネマタ衣裳店でも、過去にお客様から同様のご相談を受け、そういった形でお手伝いさせていただいた経験がございますので、ご心配な場合はお気軽にご相談ください。
お母様やお姉様の「丈の長い振袖」も、袴に合わせられます!:
お母様やお姉様が成人式でお召しになった振袖など、少し丈の長いお着物を、卒業式の袴に合わせたいというご相談もよくいただきます。
「丈が長いから無理かしら…」と諦めてしまう必要はありません。
着付けの際に、おはしょり(着物の余分な布を腰のあたりで折り上げて調整する部分)を工夫したり、裾を短めに調整したりすることで、袴の下にお召しいただくことができます。
ただし、あまりにも丈が長すぎる場合や、生地が非常に厚い場合などは、着付けが難しくなったり、着姿がすっきりとしなかったりすることもありますので、心配な場合は、事前に着付けをお願いする美容師さんや、私たちカネマタ衣裳店のような貸衣装店に、お着物をお見せいただいてご相談されることをおすすめします。
自分で袴を着付けるということ。メリット・デメリットと心構え
「費用を抑えたい」「自分のペースで準備したい」などの理由から、ご自身で袴の着付けに挑戦しようと考える方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、セルフ着付けについて少し触れておきましょう。
セルフ着付けのメリット・デメリット
ご自身で袴の着付けをされる場合のメリットとしては、やはり美容院などへの着付けにかかる費用を抑えられる点が大きいでしょう。
また、早朝に美容院へ行く必要がなく、卒業式当日のスケジュールにご自身のペースで時間をかけられる、という時間的な自由度も魅力に感じるかもしれませんね。
一方、デメリットとしては、まず着付けの技術を習得するのに、相応の時間と練習が必要になることが挙げられます。
そして、どんなに練習を重ねても、プロのような美しい仕上がりや、長時間着崩れしにくい着付けを実現するのは、やはりなかなか難しいものです。
何よりも、卒業式という一生に一度の、そして時間も限られている大切な日に、着付けに手間取ってしまったり、上手くいかずに焦ってしまったりする精神的な負担は、想像以上に大きいかもしれません。
もし挑戦するなら…最低限の準備と心構え、そしてカネマタのサポート
もし、それでもご自身で着付けに挑戦してみたい、というお気持ちでしたら、卒業式の数ヶ月前から練習を開始するくらいの、十分な準備期間を設けることを強くおすすめします。
着付けの手順を紹介している動画サイトや専門書などを参考に、ご自身だけでなく、可能であればご家族にも手伝ってもらいながら、何度も繰り返し練習を重ねることが大切です。
特に袴の紐の結び方は、見た目の美しさだけでなく、着崩れをどれだけ防げるかという点でも非常に重要なポイントとなります。
私たちカネマタ衣裳店といたしましては、やはり一生に一度のハレの日、特に卒業式という厳粛な場におかれましては、プロの着付け師による、美しく、かつ長時間安心して過ごせる着付けをおすすめしたいところ。
ですが、もしご自身で「この機会にぜひ頑張ってみたい!」というお気持ちでおられるのでしたら、それはそれで素晴らしい挑戦だと思います。
その際には、もし練習の過程で何か分からないことや、「こういう場合はどうしたらいいのだろう?」といった疑問点が出てきましたら、どうぞ遠慮なく私たちカネマタ衣裳店にご質問ください。
お電話やLINEなどを通じて、私たちが持ち合わせている知識の範囲で、できる限りのコツやアドバイスをさせていただきます。
皆様が安心して、そして笑顔で卒業式を迎えられるよう、様々な形でサポートをさせていただきたいと考えております。
これで安心!袴姿での美しい立ち居振る舞いと、とっさの対処法
せっかくプロに美しく袴を着付けてもらっても、あるいはご自身で一生懸命着付けをされても、慣れない服装でどのように動けば良いか分からなかったり、万が一ちょっとしたことで着崩れてしまったりしたら、とても残念ですよね。
ここでは、袴姿をより一層美しく見せるための基本的な所作と、もしもの時の簡単な着崩れ対処法をご紹介します。
また、着付けの最中や終わった際に、担当してくださった美容師さんや着付け師さんに、立ち居振る舞いで特に気をつけるべきことや、簡単な着崩れの直し方など、気になる点があればその場で遠慮なく質問してみるのもオススメです。
出発する前にプロに相談できる、最後のチャンスになるかもしれませんからね。
知っておきたい!袴姿での基本的な立ち居振る舞い
プロの方に綺麗に着付けてもらったとしても、またご自身で心を込めて着付けをされたとしても、その美しい状態をできるだけ長く保つためには、袴姿での基本的な所作を少しだけ意識することがとても大切です。
難しく考える必要はありません、ほんの少しの心がけで、ぐっと印象が変わりますよ。
お手洗いでは、袴の裾と着物の袖を汚さないように、一枚ずつ丁寧に持ち上げて帯と袴の間に挟むと良いでしょう。
階段では、袴の後ろ側の生地がふくらはぎの裏に当たるぐらい、両手でしっかりと持ち上げると裾を踏まずに済みます。
また、後ろを歩く人からも踏まれずに済みます。
椅子に座る時は、袴の後ろ側を少し持ち上げてから浅めに腰掛けると、型崩れしにくく、きれいに座れます。
これらの所作は、事前に動画サイトなどで検索して、見て予習しておくことを強くおすすめします。
当店でも紹介しています。よろしければご活用ください。
●トイレの行き方はこちら↑
●椅子の座り方はこちら↑
●階段の上り下りはこちら↑
もしも…の時の簡単お直し術
どんなに気をつけていても、慣れない袴姿では、ちょっとしたことで着崩れが起きてしまうこともあります。
完璧に元通りにするのは難しくても、その場でできる簡単な応急処置の方法を知っているだけで、気持ちの余裕が全く違ってきます。
例えば、一番起こりやすいかもしれないのが、袴の正面の紐がほどけてしまうケースです。
もし紐がほどけてしまったら、慌てずに、基本的な蝶々結び(リボン結び)ができれば大丈夫です。
周りに人がいれば、お友達や先生、親御様に手伝ってもらって、しっかりと結び直しましょう。
また、帯が下がってきてしまった場合は、ハンカチや手ぬぐいなどをお腹と帯の間に挟み込ませるのが、応急処置になります。
その時、お腹の正面で入れるより、硬い骨のある背中側で入れる方が、苦しくなくて楽なので覚えておいてください。
卒業式の袴選びから当日まで!カネマタ衣裳店が徹底サポートします
カネマタ衣裳店は、ただ単に衣装をお貸しするだけのお店ではありません。
お客様が心からご満足のいく、そして笑顔あふれる卒業式を迎えられるよう、袴選びのご相談の段階から、着付けに関する細やかなアドバイス、そして卒業式当日を安心して迎えるための準備まで、トータルで、そして心を込めてサポートさせていただきたいと考えております。
ネットレンタルでも安心!カネマタのLINE相談が心強い味方です
「ネットで袴を借りるのは初めてで不安…」
そんなお客様にも、カネマタ衣裳店はLINEでの無料相談を通じて、まるで専属コーディネーターがそばにいるような安心感をお届けします。
ご相談は無料で、回数や時間にも一切制限はありません。
年間200名以上の卒業袴や振袖のコーディネートをお手伝いする経験豊富なスタッフが、お客様の「こんな風にしたい!」という想いを大切に、豊富な品揃え(卒業式用着物約400着、袴750着以上、小物約4,000点)の中から、最適な一着をご提案♪
サイズのご相談から小物合わせ、お手持ちの着物を活かしたコーディネートまで、お写真でのやり取りも交えながら、ご自宅でじっくりご検討いただけます。
実際のお客様とのやり取り
「何から選べばいいの?」「うちの子に似合う組み合わせは?」そんな漠然としたご不安も、カネマタにお任せください。
愛知県半田市で創業118年の信頼と実績を胸に、お客様一人ひとりに寄り添い、あなただけのコーディネートをお手伝いをさせていただきます。
もちろん、お母様やお姉様から譲り受けた大切なお着物など、お手持ちのお着物に合わせて袴のみをレンタルされたいという方や、逆にお手持ちの袴に合わせてお着物のみをレンタルされたいというご相談も大歓迎です!
どうぞ、お気軽にご相談ください。
この記事でご紹介したお写真も、すべて掲載許可をいただいた、カネマタをご利用くださったお客様の実際の晴れ姿です。
あなたの「なりたい」を叶える。カネマタの多彩な卒業袴コレクション
カネマタ衣裳店では、卒業式を迎えられる大学生の皆様、教職員の皆様、そして小学生のお子様まで、幅広いお客様にご満足いただけるよう、多彩なデザインの卒業袴を豊富に取り揃えております。
ぜひ、ご覧ください。
袴のみを探している方はこちら→(ご自身の身長で絞り込むと探しやすいです)
卒業式袴の着付けに関するよくあるご質問(Q&A)
ここでは、お客様から袴の着付けに関してよく寄せられるご質問と、それに対する回答をいくつかご紹介させていただきます。
Q. 着付けのみをお願いすることはできますか?
一般的に、美容院や着付けを専門に行っているお店では、着付けのみのサービスも提供しているところが多いかと思います。
ただし、やはり卒業式シーズンは大変な繁忙期となりますので、衣装のレンタルとセットでご予約されるお客様を優先されたり、着付けのみの場合は料金が通常よりも割増になったりする場合もございます。
ご希望の場合は、できるだけ早めに美容院や専門店に確認し、予約をお取りになることをおすすめいたします。
ちなみに、私たちカネマタ衣裳店の実店舗(愛知県半田市)でも、お持ち込みいただいたお衣装のお着付けを承っております(事前のご予約と別途料金が必要となります)。
ご希望でしたら、どうぞお気軽にご相談ください。
Q. レンタルした場合、着付けに必要な小物は全て揃いますか?
私たちカネマタ衣裳店で卒業袴をフルセットプランでレンタルしていただいた場合には、お着物、袴、長襦袢(半衿付き)、半巾帯、腰紐、伊達締め、衿芯、草履など、袴の着付けに必要な基本的な小物は一式全て含まれておりますので、ご安心ください。
髪飾りやブーツ、ネイルチップはオプションとしてお選びいただくことができますし、お客様にご自身でご用意いただくことも可能です。
ご契約の前でも、セット内容やお客様にご用意いただくものについて、詳しく丁寧にご説明させていただきますので、ご不明な点は何でもお尋ねください。
また、先にも触れましたが、着付けを依頼される美容院によっては、お店独自の指定の小物(例えば、ゴムベルトの付いた帯板や、通常よりも多くの腰紐など)が必要となる場合もございます。
そのため、美容院の予約をされる際には、持ち物についてもしっかりとご確認いただくことをお勧めいたします。
Q. 小学生の袴の着付けで、特に気をつけることはありますか?
小学生のお子様の場合、やはり大人の方に比べて身長が低く、また卒業式という特別な雰囲気に少し緊張されたり、逆に嬉しくて活発に動き回られたりすることも多いかと存じます。
そのため、まず第一に、お子様が苦しくないように、かつ、できるだけ着崩れしにくいように着付けてあげることが大切です。
特に帯の締め具合などは、お子様の様子を見ながら調整してあげられると良いですね。
また、お手洗いの際の袴の扱い方などは、事前に親子で一緒に練習し、シミュレーションしておくことを強くおすすめします。
当日は何かと慌ただしくなりがちですので、事前に慣れておくだけで、お子様の不安も軽減されるはずです。
自信を持って迎える卒業式に。
卒業式の袴の着付けについて、場所選びのポイントから予約のコツ、当日の注意点まで、詳しくご紹介してまいりました。
たくさんの情報があって少し大変に感じられたかもしれませんが、この記事を通して、皆様が少しでも安心して、そして自信を持って卒業式の準備を進め、素晴らしい一日を迎えられるための一助となれたのであれば、私たちにとってこれほど嬉しいことはありません。
卒業式という日は、新たな未来への希望に胸を膨らませる、本当に特別な瞬間です。
一番大切なのは、心から納得のいく準備をして、晴れやかな笑顔でその日を迎えること。
そのために、私たちカネマタ衣裳店がお手伝いできることがあれば、どんなことでも喜んでサポートさせていただきます。
私たちカネマタ衣裳店は、愛知県半田市にて創業してから118年という長い歳月、地域の皆様の人生における様々な節目に深く寄り添い、その大切なハレの日のお手伝いを真摯に務めさせていただいてまいりました。
その長年の経験と知識、そして何よりもお客様お一人おひとりの心に寄り添った温かいサポートをさせていただきたいという変わらぬ想いを胸に、日々お客様をお迎えしております。
卒業式の袴選びや着付けに関するご不安やお悩みは、どうぞご遠慮なく、私たちカネマタ衣裳店にご相談ください。
着物のことを知り尽くした経験豊富なスタッフが、皆様からのご連絡を心よりお待ち申し上げております。
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