2025/08/21
成人式
【ママ振袖アレンジ】昭和っぽい?個性の強い紅型振袖を今風にコーディネートするコツは?
お母様から受け継いだ、大事な振袖。
鏡の前で合わせてみて、感謝の気持ちと一緒に、ふとこんな不安がよぎりませんでしたか?
「すごく高価で物は良いんだろうけど…ちょっとクセが強い…?」
「友達の今っぽいレンタル振袖と並んだら、私だけ浮いちゃうかも…」
そのお気持ち、とてもよく分かります。
その、一見すると「個性が強い」「昭和レトロ」にも見えるお着物は、もしかしたら沖縄が誇る伝統工芸品「紅型(びんがた)」かもしれません。
そして、もしそうなら、その「個性」こそが他の人とは被らない、お嬢様だけの特別な一着になるんです!
紅型のようにパワーのある振袖は、合わせる帯や小物で驚くほど印象が変わり、主役であるお嬢様の魅力を引き出します。
ポイントを押さえた小物選びで、ママ振袖をよりあなたに ”似合わせ” てみませんか?
この記事では、実際のお客様の写真を元に、紅型の振袖を生かすコーディネートのポイントをじっくり解説していきます!
振袖の小物だけのお得なレンタルプランもあります!
どれをレンタルするか何度でもプロと相談できて、着物と長襦袢さえあれば、全てそろうお手軽な内容となっています。
そもそも紅型ってどんな着物?
紅型とは、琉球王国時代から受け継がれる、沖縄の伝統的な染物技法のことです。
「紅」は色全般を、「型」は模様を意味すると言われ、かつては王族や士族の衣装として用いられていました。
南国の豊かな自然を映し出したような、生命力あふれる色彩が最大の特徴です。
職人さんが一枚一枚手作業で染め上げる、まさに芸術品。
南国の自然を映したような鮮やかな色彩とエキゾチックなデザインは、他の誰とも被ることがない、あなただけの個性を引き出してくれます。
「クセが強い」からこそ、コーデで ”似合わせ”!
そう、紅型は確かに「クセ」が強い。
でも、そのクセこそが最高の武器になるんです!
周りのみんなと似たような振袖じゃないからこそ、帯や小物合わせで一気に差がつきます。
次の章では、その「クセ」を乗りこなし、「レトロ」だけでは終わらせない、絶対に押さえておくべきコーデのポイントを、年間200名以上の振袖コーディネートを担当するプロの目線から徹底的に解説します!
今っぽく可愛く着たいなら帯は白、明るいゴールド系!
まずは着物の次に目を引く、帯。
今っぽく着たい、可愛く着こなしたいなら断然 白系や明るいゴールド系の帯をオススメします!
というのも、色彩が濃く、パワーに溢れていて重めな印象になりがちな紅型着物。
カッコいい雰囲気にすることは大得意なのですが、可愛く、優しく、となると苦手なんですね。
ですので、軽やかに着たいなということでしたら、明るく見え、着物も帯も引き立つ白系、明るいゴールド系の帯が適任だと思います。
特にここ数年は、帯や小物をほぼ白一色で統一するコーディネートが流行っており、一気に今っぽい雰囲気に仕上がること間違いなしです!
失敗しない半衿は、肌の色に合わせて白か薄いベージュ系
次に ”似合わせ” コーデのポイントとなるのは、半衿。
帯に比べると面積はとても小さくなりますが、お顔に一番近いアイテム故に、顔映りに大きく影響を与えます。
お品によっては主張の激しい色や柄も珍しくない、お着物とお嬢様との間に入って、仲を取り持ってくれることも。
大事なパーツです。
紅型に合わせるなら、半衿は、ブルーベースの肌の方は白。イエローベースの方は薄いベージュなどがオススメです。
着物の地色自体が濃く、色鮮やかなことが多い紅型。
ついつい着物の個性に引っ張られて、着物に負けないぐらい色柄豊かな半衿を選びたくなってしまいますが、ここは引き算するのが◎
お顔周りは明るい、どんな色にも合いやすいスタンダードな色の半衿の方が、後々のコーディネートもより楽しめると思います。(次の重ね衿の項目で何故かは説明します!)
ちょこっと刺繍が入っていたり、ラインストーンが付いていたりするぐらいなら、コーデの邪魔にならず、気分も上がりますよ♪
もちろん、お顔色と着物の色を加味して、濃い色の半衿やがっつりと刺繍の入った半衿もアリです。
その際は、しっかりバランスを見て選んでみてください。
お嬢様も着物も引き立てる魔法のアイテム!重ね衿
重ね衿とは、胸元にyの字状に入ってくる細長い布地のこと。
あるか無いか、どんな色を選ぶかで、顔回りの印象が大きく変わります。
重ね衿の嬉しいポイントは、お顔からの距離が少し離れる分、結構 濃い色や激しめのアイテムを取り入れても浮きにくい所。
半衿を白やベージュなどの、どんな色でも合うスタンダードな色をオススメしたのは、このためです。
重ね衿は、お嬢さま自身も、着ているお着物も、両方を引き立てる魔法のようなアイテム。
お嫌でなければ、ぜひ重ね衿でしっかりと色や柄を取り入れてみてください。
コーディネート全体が引き締まり、お洋服のコーディネートでは決して味わえない、着物ならではの遊びが楽しめますよ。
どちらにする!?足すか、引くかの帯揚げ
帯揚げとは、帯の上部分に来る布地のこと。
帯や着物を支えている紐を見えないように隠して、華やかさをプラスしてくれるアイテムです。
ここの色や素材は何を選ぶのかは、全体のバランスを見て、足すか引くかの二択になるのではないかなと思います。
まず足し算したパターンがこちら。
重ね衿で入れた赤色を、帯揚げでも取り入れた、華やかなチョイス。
ラメ感のある薄手の素材をギュッと固く結ばずに、ひらひらクシュクシュとさせて動きが出る結び方に。
視線が上に集まり、スタイルアップも狙えるコーディネート例です。
逆に引き算したパターンがこちら。
重ね衿で入れたような着物と真反対の色を避け、同系色の山吹色をチョイス。
厚手の絞りの素材がしっかりと見せられる、王道の一文字結びが上品です。
結果、全体にまとまりと調和が生まれ、柔らかい印象に仕上がった例です。
どちらの選び方も正解です。(そもそも不正解なんてものがありません)
「華やかにしたいな」「少し落ち着かせたいな」
お嬢様の ”なりたい” イメージに合わせて、気軽に選んでみてください♪
最後のアクセントに!体の中心を走る帯締め
帯締めとは、帯の上で結ぶ紐のこと。
色々な色や飾りのバリエーションがあり、結び方でも印象が変わります。
何にしようか悩むところですが、紅型の着物で白系や明るいゴールドの帯を合わせたのなら、最後のアクセントに濃いめのお色がオススメです。
失敗しないコツは
・着物の色と近い色を選ぶ
もしくは、
・重ね衿で入れた濃いめの色と揃える
このどちらかの色にするだけで、帯締めの色だけが浮くのを回避しつつ、コーディネート全体が引き締まって完成度が上がります。
あとは少し難しいかもしれませんが、柄に使われている色を採用するのもアリです。
色々試してみて気に入る一本を探してみてください。
バッグは明るく、華やかな物を添えて
いよいよ大詰め、草履とバッグです。
草履は履きやすさを重視するとして、やはり目につくのはバッグの方だと思います。
選び方のポイントとしては、帯の色味に近く、柄や模様が濃く描かれた華やかな物がオススメです。
というのも、帯とバッグの色味が同じ、もしくは近いと安定感があり、そろえた感じが洗練された印象に繋がります。
特に今回は白系、明るいゴールド系の帯を推奨させていただいたので、色味が濃くやや重い印象になりがちな紅型に適度な明るさと華やかさを運んできてくれるかと思います。
そして柄入りをオススメするのは、バッグだけが明るすぎて浮いてしまうのを防ぐためです。
紅型の特徴の一つが、くっきりと濃く描かれた模様です。
そこに無地、もしくは薄い模様のバッグが来ると、そこだけポッカリと空白地帯が生まれてしまいます。
スッキリするのがお好きであればいいのですが、バランスを間違えるとバッグだけが浮いてしまうので、適度に柄のあるお品の方が全体で見た時、美しいコーディネートになると思います。
上記のお客様の写真をご覧いただければ、バッグが上手くコーディネート全体に溶け込んでいるのが、納得いただけるのではないかなと思います。
悩んだら、プロに相談!
いかがだったでしょうか?
個性豊かな紅型のママ振袖をお嬢様に “似合わせ” るためのコーディネートのポイントについて、解説させていただきました。
とはいえ、
「本当にこれで合ってるのかな…」
「山ほど小物がある中から、自分で合いそうな小物を探すのは大変…」
そんな時は、どうぞお気軽に着物のプロである私たち、カネマタ衣裳店にお気軽にご相談ください。
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素敵な成人式になるお手伝いを全力でさせていただきます!